すすきラボについて

「有限責任事業組合すすきラボ」は、作曲家・美術家 佐藤慶次郎の作品の保存、管理、および普及活動を行う団体です。

活動内容

  • 作品及び関連資料の収集、保全、整理、調査、研究
  • 作品の復元、保守・修理、再制作
  • 展覧会の企画、設営、展示協力
  • 書籍等の出版
  • 講演会、ワークショップの開催

メンバー

石川喜一(ピアノ調律師/佐藤慶次郎著作権継承者)
略歴

1995年、佐藤慶次郎の知遇を得る。1999年《「在る」ということの不思議 佐藤慶次郎とまど・みちお展》(岐阜県美術館)で40本の《ススキ》制作に協力。佐藤没後に開かれた展覧会(多摩美術大学美術館、地域創造巡回展)では代理人として関わる。2014年、和子夫人没後は著作権継承者となり、作品の再制作等を行っている。

古川秀昭(元・岐阜県美術館館長)
略歴

1944年旧満州奉天(現瀋陽市)生れ。高3まで医学部を志望、高校3年二学期から画家を志望。一浪で東京藝術大学美術学部油画科入学。この年に佐藤慶次郎と出会う。
在学中、大理石壁画に興味を持ち、卒業後岐阜県大垣市の大理石工場で壁画の制作に携わる。その間岐阜県美術館建設構想に参加。同準備室最初の学芸員。学部長を経て岐阜県美術館館長を12年間勤める。
その間1983年「幻想と造形」佐藤慶次郎展と1999-2000年《「在る」ということの不思議 佐藤慶次郎とまど・みちお展》を担当。2013年総務省地域創造支援「これなんだ? 佐藤慶次郎のつくった不思議なモノたち」 国内4会場で開催。
2015年美術館退職後、大垣と岐阜市で佐藤慶次郎の作品紹介とフォーラムなど企画。
2020年「ススキラボ」に参加。

淵田雄(多摩美術大学美術館学芸員)
略歴

東京文化財研究所を経て、現在、多摩美術大学美術館勤務。専攻は仏教美術史で、東アジアに於ける仏教文化の受容をテーマに調査研究。また近年は地域における仏像の伝来に着目し、特に播磨の仏像調査を進める。主著に「瓦官寺の三絶 -獅子国が献じた玉像とその評価にあった背景」『てらゆき めぐれ 大橋一章博士古希記念美術史論集』所収(中央公論美術出版2013年)、「迦陵頻伽の美声と図像『アジア遊学-東アジアの音楽文化-』所収(勉誠出版 2014年)、新宝蔵の木彫」『唐招提寺-美術史研究のあゆみ-』所収(里文出版 2016年)、「松ヶ岡文庫蔵 近世版木」(一)(二)『公益財団法人松ヶ岡文庫研究年報』所収(公益財団法人松ヶ岡文庫 2017・2018年)。
主な担当展覧会に「モノミナヒカル ー佐藤慶次郎の振動するオブジェー 展」(2012年)、「唐招提寺金堂荘厳 展-平成の大修理 よみがえる天平の彩り-展」(2010年)、「デジタルアイズ-文化財「新」発見- 展」(2015年)、「鈴木大拙博士没後五十年記念 大拙と松ヶ岡文庫 展」(2016年)、「宇宙に訊ねよ 展-ミュオグラフィが透視する科学と芸術の出会うミライ-」(2018)、「加東市×タマビ 神仏人 展」(2018)、「藪野健 時空散歩 展」。
美術史学会、早稲田大学美術史学会、仏教芸術学会所属。フレスコ普及協会会員。

矢部節(牧師)
略歴

1960年生まれ。中学時代に現代音楽に関心を持つ。1974年シェーンベルク生誕百年を記念して十二音技法で作曲をする。高橋アキのLPを購入、佐藤慶次郎の「ピアノのためのカリグラフィー」を聴き、楽譜も購入。1978年メシアン「我らの主イエス・キリストの変容」(NHKホール)の日本初演を聴く。
1980年日本基督教団富山総曲輪教会で受洗。
1981年ジョン・ケージのコンサート(高輪美術館)を聴く。1988年原田力男と出会い、「零の会」の同人となる。この会で、佐藤慶次郎と会う。
1999年「『在る』ということの不思議 佐藤慶次郎とまど・みちお展」を観る。2017年メシアン「アッシジの聖フランチェスコ」(びわ湖ホール)を聴く。
2008年~日本基督教団尾張一宮教会牧師。

村上進(ルリユール・アンテリユール L.L.P, 代表)
略歴

早稲田大学理工学部卒。ソニー(株)開発研究所にてデジタルカメラ、ビデオプリンターの開発に携わる。1990年~1997年米国駐在。2007年ソニーを早期退職、起業し ルリユール・アンテリユールLLP 設立。2009年岐阜県芥見キリスト教会での交流を通して当時岐阜県美術館館長であった古川と知り合う。故障したまま保管されていた岐阜県美術館所蔵の佐藤慶次郎作品「エレクトリック・ラーガ」の修理を依頼され、修復に成功。以後、ポータブル型の「エレクトリック・ラーガ」や「フィンガーバード」など、佐藤慶次郎の、電気回路を用いて音響を発する作品の、解析および修復に携わっている。

ご連絡

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